カナダで雇用されると、給料が支払われる事に雇用保険(EI, Employment Insurance)が差し引かれます。
そんな雇用保険の中で知っていたら、便利だなぁって思うのが介護給付金。
例えば、高齢の親、そして家族の誰かが、急に病気になったりすると、その人達の世話をしないといけなくなる。
仕事に行けなくなり、収入源も無くなってしまう。
そんな時にもらえる雇用保険(EI)の介護給付金。
介護給付金
雇用保険(EI, Employment Insurance)の介護給付金は、重病人や負傷者、また終末期のケアを必要とする人のケア、またはサポートをする為に、仕事を離れている間の経済的支援の提供。
収入の55%、最大で週650ドル(2023年5月7日現在、65,028円)を受け取る事が出来ます。
介護者として、世話、サポートしたりする人と、血縁関係、また同居している必要はないそうですが、その人の事を家族の一員のように考えている人でないといけないようです。
そんな福利手当の種類は、下記3種類
福利手当の名前 | 最大支払週数 | 誰にケアを提供しているか |
---|---|---|
(Family caregiver benefit for children) | 子供の家族介護給付金35週まで | 18歳未満の重病人または負傷者 |
(Family caregiver benefit for adults) | 成人家族介護給付金15週間まで | 18歳以上の重病人または負傷者 |
(Compassionate care benefits) | 思いやり介護給付金26週まで | 終末期のケアを必要とするあらゆる年齢の人 |
参考ウェブサイト:Government of Canada EI caregiving benefits
利用したのは、成人家族介護給付金
同僚Lが利用したのは、成人家族介護給付金。
フィリピンに住む母親は、四六時中介護が必要な状態で、3ヶ月間休暇を取り、この成人介護給付金に申し込んだそうです。
無事、介護給付金をもらえたそうです。
成人家族介護給付金 (Family caregiver benefit for adults)の定義
重病人、また重症者とは、病気やケガの為にベースラインの健康状態が大幅に変化した人。
その結果、命が危険にさらされており、少なくとも1人の介護者のケア、またはサポートが必要。
そして、その状態を医師、または看護師によって、証明されているものだそうです。
また既に慢性的な病状を抱かえて生活している場合、新たな生命を脅かす出来事、病気などで、その人の健康状態が大幅に変化しない限り、介護者は給付金を受ける資格がないそうです。
主な必要書類
- ROE(Record of Employment/離職証明書)
- Doctor’s note(医師からの証明書)
- SINナンバー(Social Insurance Number/社会保険番号) など。
参考ウェブサイト:Government of Canada EI caregiving benefits
さいごに
雇用保険(EI, Employment Insurance)を支払っていると、こんな事も出来るんだと言う事、知ってたら良いですよね。
今は、私の家族全員、元気にしています。
でも人間って、いつどうなるか分からないから、そんな時に頭の何処かで、『あぁ、そう言えば、カナダでもこんな介護給付金がもらえる筈。』って覚えてもらっていたら、良いかなぁって思います。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。