【カナダ生活・老人ホームで思う事】人生最後の住居だからこそ、出来るだけの事をしてあげたい

私の職場の患者さん達にとって、老人ホーム(Long term care home/Nursing home)は、最後の住む場所。

最終的に自分達で身の回りの事(食事、入浴、着替えなど)が出来なくなった人達が、入居してきます。

どれだけ身の回りの事が出来るかどうかは、その人達それぞれ。

個人個人のケアプランに基づいて、24時間体制で介護サービスを提供していく事になります。

目次

生活の質 (Quality of Life)

大切にしたいのは、生活の質

最後の住居でも、「人間らしい、その人らしい、充実した生活」を送れるように。

ラッキーな事に、私の職場では、色んなイベントやレクリエーション(コンサート、ブレックファスト クラブ、絵画、ビンゴゲーム、アイスクリームの日、映画の日、etc)が行われています。

また、歯科衛生士、管理栄養士、理学療法士、作業療法士などの人達も同じ職場で働いています。

そうなると、イベントやレクリエーション、また歯科衛生士、理学療法士達との予定などをこなす事になると、スケジュール的にも忙しくなる日もあるようです。

患者さんの妹さんが、「全ての理学療法士の予約やイベント全てがこの施設にあって、毎日、お姉さんが忙しそうにスケジュールをこなしていて、嬉しいわ。」と言ってました。

全て必要なものが、同じ施設に全てあったら、その中で車椅子でも行き来ができて、便利です。

家族の一員

私のフロアの患者さん達は、殆どの人達が認知症と診断されています。

身の回りの世話をするのもかなり大変で、チャレンジの時もあります。

でも、そんな患者さん達と毎日接していると、患者さん達の事、家族の事がよく理解できて、いつの間にか患者さん達も私の家族の一員のように思えてきます。

「ここが最後の住居だから、出来るだけの事をしてあげたい。」という気持ち。

この気持ちを大切にして、頑張って働きたい。

そんな風に思うのは、私だけではない筈です。

天国へ旅立つ時

何十人もの患者さん達を天国へ見送りました。

やはり頭で理解をしていても、患者さん達が天国へ旅立つ時は、悲しくなるものです。

見送る時は、いつも泣いているかもしれません。

そんな中で、次の世で会える日まで、「またね。」という風に考えたら、私の気分も少し楽になります。

「次に会えるまで、成長した自分になれるよう頑張るから、楽しみにしててね。」って、そんな感じでしょうか?

さいごに

本当にいろんな素晴らしい人生があります。

人生最後の住居となる場所で、そんな患者さん達と接する事が出来て、本当に良かったと思います。

これからもそれぞれの歩んできた人生を最後の幕が降りるまで、見守っていきたいと思います。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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