カナダでリタイアが近づいてくると、これからの私達の生活についても、いろいろと考えてしまいます。
仕事を辞めたら、毎月の給料はなくなる。
でも、家の維持費や固定資産税、光熱費、食費など、生活にかかるお金は退職後も必要です。
そんなときに思うことは、「今の家を売った後、私達はどうする?」
長年住んでいる家を売れば、まとまったお金が入って、そのお金で小さいめの住居を購入すれば、掃除や庭の手入れも楽になるんだろうなぁと思ったり、、、
今回は、カナダでリタイアを迎えるにあたって、家を売るという選択肢と、その後の暮らしについて考えてみたいと思います。
リタイア後も、今の家に住み続ける?

長年住んできた家には、思い出がたくさん詰まっています。
子供達が育った家。家族で食事をしたキッチン。 季節ごとに手入れしてきた庭。 近所の人たちとの付き合い。
家は単なる不動産ではなく、自分たちの思い出が沢山詰まった場所です。
だから、売ることを考えると、少し寂しい気持ちになって、売らなくてもいいんじゃないかと思ったりします。
そんな風に思う一方で、家を維持するにもお金や手間がかかってしまいます。
住宅の維持費(修繕費、税金、保険)に加えて、電気代、水道代などの事も考えなければなりません。
そして、また寒い地域に住んでいると、冬の間、雪が積もる度に除雪が必要になり、夏の間も定期的な芝刈りが必要になります。こんな作業も歳を取ると共にかなり負担になってきます。
我が家のご近所さん達も、近年では除雪の契約をしているところがかなり増えました。笑
だから、リタイア後に大切なのは、これからの自分たちにとって、どんなスタイルの暮らしが快適で負担にならず、また自分達に合っているのかという事が重要になってくるのかもしれません。
家を売った後の住まい、どんな選択肢がある?

家を売ると決めても、次の住まいが決まっていなければ不安になります。
でも、こんな選択肢もあるので、カナダで考えられる選択肢を、いくつか挙げてみます。
小さな家、バンガロー(平屋)やコンドミニアムに住み替える
今の家が大きすぎると感じているなら、ダウンサイジングは有力な選択肢です。
例えば、庭付きの一戸建てから、小さなバンガローやコンドミニアムに住み替える方法です。
家の広さが小さくなれば、掃除や修繕の負担を減らせる可能性があります。
スーパーや病院、公共交通機関に近い場所を選べば、車に頼りすぎず、生活もしやすくなります。
ただし、コンドミニアムへ移った場合には、管理費(condo fees)、建物によっては特別賦課金(special assessment)が発生することもあります。
そして、また古いコンドミニアムほど、その管理費の支払い額が多くなりがちです。
購入価格だけでなく、毎月の管理費や将来の修繕リスクも確認しておきたいところです。
賃貸住宅に住む
家を売った後、あえて家を買わずに賃貸住宅に住む方法もあります。
「リタイアしたら、もう家の修繕に悩みたくない」 「大きな資産を不動産に固定したくない」 「これから住みたい場所をゆっくり探したい」
そんな人には、賃貸という選択肢も魅力的です。
家を売って得たお金を手元に残し、その一部を生活費にしながら暮らすことも考えられます。
ただし、賃貸住宅には毎月の家賃が必要です。将来の家賃上昇や、年齢を重ねても住み続けられるかどうかも考えておく必要があります。
しばらく賃貸で暮らしてから決める
個人的に、リタイアの暮らし方がまだはっきり決まっていない人には、この考え方も大切だと思います。
家を売ったら、すぐに次の家を買わなければならないわけではありません。
いったん賃貸住宅に住み、実際にリタイア後の生活を経験してから、次の住まいを決める方法もあります。
現役時代は仕事や通勤を中心に住む場所を選んでいたかもしれません。しかし、リタイアすれば、住む場所を選ぶ基準も変わります。
静かな場所がいいのか。 買い物に便利な場所がいいのか。 友人や家族の近くがいいのか。 冬の寒さが厳しくない地域に移りたいのか。
実際に暮らしてみて、初めて分かることもあると思います。
だから、焦って次の家を購入するよりも、選択肢を残しておくことが良いのかも知れません。
我が家でも、家が売れたら、暫く賃貸で暮らしてもいいのではないかと話をしています。
別の地域や国に移住する
リタイア後は、暮らす場所を見直すきっかけにもなります。
今まで住んでいた街を離れ、生活費の負担が少ない地域へ移ったり、自然に囲まれた場所で暮らしたり、家族の近くに引っ越したり、、、。
あるいは、カナダ国内の別の州や、海外で暮らす可能性を考える人もいると思います。
海外への移住を考える場合には、カナダの公的年金や医療保険、税務上の居住者資格なども確認が必要です。
「どこなら安く暮らせるか」だけでなく、「どこなら安心して長く暮らせるか」という視点も忘れないようにしたいです。

家を売ったお金があれば、老後は安心?
例えば、家が売れてお金が手元に残ったとします。
住宅ローンを完済していれば、売却代金からローン残高や仲介手数料、弁護士費用などを差し引いた金額が、次の生活のための資金になります。
そのお金で小さな家を購入することもできますし、賃貸住宅に住みながら、資金の一部を運用することも考えられます。
しかし、家を売ったお金が、そのまま自由に使える老後資金になるとは限りません。
次の住まいにいくら必要なのか。 毎月の生活費はいくらなのか。 何歳まで働くのか。
CPPやOASなどの公的年金はいくら受け取れるのか。 予想外の医療費や修繕費に備える余裕はあるのかどうか。
こうした条件によって、必要な資金は変わってきます。
だから、大切なのは、売却代金の大きさだけを見るのではなく、家を売った後に毎月いくら必要で、何年くらいその資金で暮らせるのかを考えることになります。
例えば、家を売って得た資金の一部を次の住まいに使い、残りを老後の生活費や緊急時の備えとして確保する方法もあります。
私が特に気になるのは、老後のリタイアメントホームや老人ホームへ入居した場合の月々の支払い金額です。
もちろん、できる事なら、リタイアメントホームや老人ホームへ入居しないでやっていく事がベストですが、先の事なんて、本当にどうなるのか分かりません。
最終的にそういう所へ住むことになった場合、誰にも迷惑をかけず、その資金は十分あるのかという事も考慮にしたいと思います。
さいごに
カナダでリタイアを迎えるにあたって、家を売ることは、リタイア後の生活を見直す良い機会だと思います。
家を売ったとしたら、今まで家の維持に使っていた時間を、自分の好きなことに使えるようにな気がします。
大きな家の修繕費を払う代わりに、その費用を旅行や趣味に利用でき、毎日を楽しめるようになったりします。
大切なのは、家を売った後にどこで暮らし、どんな生活を送りたいのかを考えておくことが重要なポイントになるのではないかと思います。
リタイア後の生活は、何十年と続く可能性があります。
だから、余計焦って決める必要はないのだと思います。
私達も以前は、ダウンサイジングして、小さな家を購入し、住もうねと言ってた事も、少しずつ状況が変わり、家じゃなくても、アパートやRV (Recreational Vehicle/レクリエーショナル・ビークル、キャンピングカー)を住まいにしてもいいかもしれないねという話をしています。
これから、家の価値、生活費、年金、住みたい場所、そして自分が大切にしたいことを少しずつ整理していけばいいのではないかと思ったりします。
今後の人生を、もっと身軽に、私達らしく過ごせるよう、色々と考えてみようと思います。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

