亡くなった患者さんの家族からの『Thank you カード』で、涙がポロポロ

日本に一時帰国中、一人の患者さんが亡くなりました。

今では、天国で、長年連れ添った旦那さんと幸せに過ごしているかなぁと思ったりします。

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毎日のミニピアノコンサート

この患者さんのご家族は、毎日欠かさず、家族の誰かが来て、患者さんと一緒に時間を過ごされていました。

患者さんの夕方のルーティンは、夕飯を済ませた後、ピアノ弾く事。

患者さんがピアノを弾きだすと、「わぁ!」と他の患者さん達も喜んで、ピアノを聴きに来ます。

また、患者さんの息子さんが訪ねてきてくれた時は、息子さんも患者さんと一緒にピアノを弾いてくれたり、まるでミニピアノコンサートでした。

毎日のようにピアノの曲が、聞こえてきた私の職場です。

患者さんは、本当に素晴らしいピアニストでした。

同僚曰く、患者さんが亡くなってから、息子さんが他の患者さん達へ最後のピアノ演奏をしてくれたそうです。

そんなピアノも今は何事もなかったようにヒッソリとしています。

何だか、誰もピアノを弾いてくれる人がいなくて、寂しそうです。

半年前に亡くなった旦那さん

患者さんが亡くなる半年前に患者さんの旦那さんが、亡くなりました。

亡くなるまで、旦那さんも毎日のように患者さんに会いに来てくれました。

家族からの要望もあって、患者さんへ旦那さんが亡くなったっていう事は伝えない事にしていました。

でも、認知症になっていたとしても、やっぱり感じるのだと思います。

同僚に「私の旦那は、もうこの世にはいないの。」と言ってたそうです。

それから、患者さんの食べる量が少なくなっていきました。

家族からの「Thank you カード」

一時帰国から戻って働きだすと、同僚からこのご家族の「Thank youカード」を受け取りました。

患者さん達が亡くなると、それぞれのご家族から「Thank youカード」や「チョコレート・クッキー」などをいただく事が良くあります。

今回のご家族からは、個人的に「Thank youカード」を頂いて、開けてみるとギフト券が入っていました。

「Thank you カード」にギフト券が入っていた事は、初めてです。

そしてその「Thank youカード」に書かれていた言葉を読むと、患者さんとのいろんな思い出が蘇ってきて、涙がポロポロと溢れてきました。

患者さん最期を看取る事ができませんでしたが、こんな風に感謝されると、やっぱりお世話をさせてもらって良かったなぁと思います。

さいごに

同僚もギフト券をもらっていて、このギフト券で患者さんを思い出させるような置物を購入したそうです。

それって、良い案だなぁって思いました。

私もこの患者さんの事を思い出させるような、出来ればピアノ関係の置物を購入してみようかと思います。

そして今、思っている事といえば、仕事中に少し時間が出来たら、この患者さんの代わりに少しピアノを弾いてみようかと思っています。喜んでくれるかなぁ。

天国で、旦那様とお幸せに。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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