カナダでは看護師不足の為、緊急病院が週末に閉まるというニュースを時々聞きます。
看護師不足は、カナダでも深刻な問題。
そんな看護師不足の事態に利用されるのが、プライベートエージェント、いわゆるナースの派遣会社。
以前、同僚と話をしていた時にもエージェントを通して働いている彼の奥さん、看護師さんの時給にかなりビックリしました。
先日、ニュースを聞いていると、まさにその事が話題になっていました。
派遣された看護師の時給$75〜$150⁈
例えば、同じ病院で雇われて働いている看護師の時給が$40。(2023年8月5日現在、4,236円)
それに比べて、看護師不足で病院側が緊急事態で雇ったプライベートエージェントからの時給が$75〜$150。(2023年8月5日現在、7,943円〜15,886円)
同じ病院で、同じ日に働いて、同じ仕事内容だったとしたら、当然不満がでます。
この時給の差額は、かなり大きい。
この事を知って、病院で雇われている看護師達が、プライベートエージェントの仕事へ移行していく傾向もあるそうです。
参考ウェブサイト:Nursing agencies are staffing hospitals at ‘huge cost’ to health-care system, experts say
こんなエージェントに対する対応策
こんなエージェントに対する対応策というと、現在、ケベック州が考えている事は『2025年までにプライベートエージェントの利用を禁止する事』。
プライベートエージェントの利用を禁止して、看護師不足に直面した時、病院、施設などがやっていけるのかどうか?
今後の課題となりそうです。
エージェントで働くかどうか?
こんな時給だと聞くと、エージェントで働く方が良いような気がします。
しかし、初めは、仕事がもらえるかどうか収入が不安定かもしれません。
お勧めは、エージェントだけに絞るのではなく、二ヶ所で働きながら、雇用条件・待遇などを比べながら、最終的にどちらか一つに決めるという方法が良いと思います。
上記の参考ウェブサイトで、オンタリオ州の看護師さんキアン・ジョンソンさんは、”フルタイムの病院での仕事の給料を補うために、7年前に派遣会社でシフトを組み始めたのがきっかけで、エージェントで働き出したそうです。
さいごに
同僚の姪っ子さんが、看護師になる為、大学に通っていて、今年卒業されました。
その卒業式に立ち会った同僚。卒業生全員の就職先を見てみたら、全て病院。
卒業生達が病院で働いて、5年後には何人の人達が病院に残って、働いているのでしょうか?
看護師だけに限らず、今後、医療機関において十分なスタッフが確保できて、また良い労働環境となるよう祈るばかりです。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。